ユーザ中心ウェブサイト戦略

ユーザ中心ウェブサイト戦略 仮説検証アプローチによるユーザビリティサイエンスの実践

ユーザ中心ウェブサイト戦略 仮説検証アプローチによるユーザビリティサイエンスの実践

会社の人から借りたので、感想を残しておこうと思います。
なんか本の装丁が

ウェブユーザビリティの法則 改訂第2版

ウェブユーザビリティの法則 改訂第2版

と似ているので読まなかったという食わず嫌いならぬ読まず嫌いだったのですが、読んでとてもよかったです。

内容はユーザビリティテストおよび数値検証が中心でした。大切。

この本で一番心に残ったのは、
p87「言語化されたニーズと実際の行動のギャップ」です。

「人間は自らのニーズを言語化して認識できていない」
ユーザが「これがこうだったらこうした」みたいな要望は本当にユーザのニーズなのだろうか?指摘しやすい部分を指摘しているだけではないだろうか?

というのはつい表に出ているユーザの声ばかりに対応しがちなのですが、実はそういった声を出しているユーザはほんの一部であり、もっと多くのユーザは黙ってボタンを押していないということ。

p302あたりのレストランだったら、「料理を残す」というかたちで態度によるフィードバックがあるが、ウェブサイトにはそれがないというのも印象的でした。ウェブユーザは「見えない、言わない」だからこそ数値検証がとても大事なんだと再認識しました。

仕事をしていると、つい表だったユーザ要望ばかりが気になりますが、改めて数値、およびユーザビリティテストなどの結果を中心に「本当にうちのサイトを利用しているユーザの潜在的なニーズ」を探っていきたいと思いました。

貸していただいてありがとうございました★